りらく連載「女弁護士日記」
1月10日 (2013-1-10)

 新しい訟廷日誌になった。  今度こそきれいな字で、きれいに書き込もうと思うのは、最初の1・2ヶ月だけ。あとはたいてい下手くそな字でメチャクチャ書き込むようになる。  弁護士は、皆、配布される同じ訟廷日誌を持っている。だ […]

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りらく連載「女弁護士日記」
12月20日 (2012-12-20)

 E郎は、孫が可愛くて仕方がない。  息子夫婦と同居していて、息子夫婦が共働きだったので、専らE郎が孫の面倒をみて、保育所の送迎、保育所の行事に顔を出し、休みの日は、孫を近くの公園や水族館に連れて行ったりしていた。  と […]

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りらく連載「女弁護士日記」
11月20日 (2012-11-20)

 B子は、以前交際していたC男に、3年の間に合計100万円の金を融通してやっていた。  B子は、C男と結婚するつもりだったのかもしれないが、C男が、あまりにルーズな性格で愛想をつかし、結局別れて、C男に対する貸金の取立て […]

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りらく連載「女弁護士日記」
11月10日 (2012-11-10)

 A夫は、妻とはもう1年以上も別居している。いつかはきちんと話し合って離婚しなければと思っていながら、多忙のため放っておいた。  A夫は、やっと重い腰を上げて、私の事務所に離婚の示談交渉の依頼に来たので、まず、A夫の戸籍 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
10月20日 (2012-10-20)

 先日、司法試験合格者の発表があった。  過去最高の2102人が合格したという。  合格者のうち、裁判官や検察官に任官できる人数は限られているから、残り1900人以上が弁護士になるのだろう。今でさえ弁護士余り状態で、若人 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
10月10日 (2012-10-10)

A子は、結婚して夫の母親と同居し、子どもも3人生まれたが、姑の仕打ちに常々我慢ならない思いをしていた。  夫の母親は、A子のすること為すことにいちいち文句をつけ、A子が困って夫に相談しても、夫は取り合ってくれない。  思 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
9月20日 (2012-9-20)

 A男にとっては、とてもつらい夏だった。  A男は、単身赴任で札幌にいるが、これまでは、夏休みを一週間取って妻子の元に帰り、5才の長女と3才の二女を連れてドライブをして、温泉に泊まったり、近くの遊園地に遊びに出掛けたり、 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
9月10日 (2012-9-10)

 8月にたっぷり夏休みを取ってリフレッシュしたので、また新たな気持ちで仕事に励む。  それにしても便利になったのは、裁判の電話会議だ。  本来なら裁判所に原告側・被告側の代理人が出廷して手続すべきところを、一方が遠隔地に […]

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りらく連載「女弁護士日記」
8月20日 (2012-8-20)

 私の夫は、毎年人間ドックで胃の前ガン状態を指摘されている。  食べ過ぎ、飲み過ぎの後は胃痛を訴え、ときどき売薬を飲んでいる。医者は、病変細胞がこれ以上大きくなるようだったら、手術を考えた方がよいと言っている。  夫は、 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
8月10日 (2012-8-10)

 A子の離婚が調停で決まった。長女B子の親権者は、母であるA子である。  調停条項に、父親と子どもの面接に関する条項を盛り込むことはよく行われることであるが、B子は、それを嫌がっているという。  A子が、B子を伴って事務 […]

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