りらく連載「女弁護士日記」
5月20日 (2012-5-20)

 A子は、結婚した娘の夫が、ローンを組んで娘夫婦で住むマンションを買うのに際し、娘婿の連帯保証人となった。  子どもも生まれたのに、娘婿は、ギャンブルと女に狂い家を出た。娘は、当然離婚を考えたが、夫の行方がわからず、離婚 […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
5月10日 (2012-5-10)

 長男が結婚する。  「する」というべきか、「した」というべきかわからない。  というのは、既に同棲を始めているが、婚姻届はまだ出していない。誕生日とか何かの記念日に合わせて入籍するつもりのようだ。さらに、披露宴は、二人 […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
4月20日 (2012-4-20)

 原発事故による放射能汚染や除染の記事が、震災後一年以上経った今でも、毎日のように新聞を賑わしている。  私たちも、ずいぶん知識を吸収した。  もともとベクレルやシーベルトなんて言葉も知らなかったが、今では、放射線を出す […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
4月10日 (2012-4-10)

 四月になると、街や乗り物の中、店の中も、いかにも新入社員といった若者が目につく。真新しいビジネススーツを着て、胸に「見習い」の札を付けて、先輩の言うことを真剣な眼差しで聞いている店員の姿が、店や銀行の中で見掛けられる。 […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
3月20日 (2012-3-20)

 先日、家庭裁判所で自筆証書遺言書の検認手続を受けた。  自筆で遺言書を作成した場合は、遺言を作成した人の死後、その遺言書を家庭裁判所に提出し、相続人が集って、どこに保管されていたのか、被相続人(自筆で遺言書を作成してい […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
3月10日 (2012-3-10)

 母親が連れ子をして再婚する場合、新しい夫が連れ子をいじめるケースはよくある。  中学三年生のA君も、毎日のように母親の再婚相手Bから小突かれたり、叩かれたりして、耐えられず、学校の先生と児童相談所に行き、育児院に預けら […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
2月20日 (2012-2-20)

 私が弁護人を勤めたA子は、窃盗罪で今刑務所に入っている。  そのA子から手紙が来た。  「五人部屋で、リーダー格の女性からひどいいじめに遭っている」、「他の部屋のリーダーは、人格的にも立派な人がいて、皆、さわやかな笑顔 […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
2月10日 (2012-2-10)

 家庭裁判所で取り扱う調停事件は、離婚、養育費、遺産分割など当事者が深刻な争いをしている場合が多いので、待合室は、申立人と相手方に分かれていて、顔を合わせないで済むように配慮されている。  申立人待合室には圧倒的に女性が […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
12月10日 (2012-12-10)

 A子が、B夫と結婚した時には、既に2匹の犬がいた。  もともとは、B夫が犬の世話をしていたが、朝の散歩や餌やり、具合の悪い時に獣医に連れて行ったり、だんだんA子が犬の面倒をほとんどみるようになると、A子は、2匹の犬が可 […]

続きを読む
りらく連載「女弁護士日記」
1月20日 (2012-1-20)

 他の人は、布団の中で寝つかれない時、何を考えているのだろう。  「羊が一匹、羊が二匹……」なんて数えているとは思えない。私は、モチーフを決めて、しり取りをする。  「藤田紀子→小松左京→宇野重吉→千葉周作→黒柳徹子→小 […]

続きを読む