弁護士藤田紀子による「離婚ファイル」
2019-6-20 離婚後の面会
A子は、離婚する際、1カ月に1回は子どもに合わせると約束した。 離婚時、3才だった男の子は今は5才になる。幼稚園の行事も増え、友だちも沢山できて、よく知らない父親との面会は嫌がるようになった。それで何回か面会を断ってきた […]
6月10日 (2019-6-10)
平成30年に相続法の一部が改正され、来年1月13日から施行される。 夫が死亡した後、現在居住している夫名義の家について、妻に居住権が認められるというのが大きな改正点だが、私が一番ありがたいと思う改正は、自筆証書遺言の […]
5月10日 (2019-5-10)
今、働き方改革がいろいろと議論され、特に勤務医師の残業規制について検討されている。 2月に私は、大病院に2週間入院したが、担当の医師は女性だった。緊急入院した私の手術は午後7時半までかかり、その後、手術の経過を夫に説 […]
婚約破棄の法律問題 (2006-4-5)
よく結婚式に招待されたり、仲人を勤めたりすることがあるが、結ばれた2人の表情は明るく、希望に満ちて輝き、真にホーホツァイト(ドイツ語で最高の時=結婚式)だなあと思う。 しかし世の中には、婚約はしたものの不幸にして結婚 […]
「押してダメなら引いてみな」 (2006-3-30)
私が家庭裁判所の調停委員として関与した事件の話である。 A子は、一流バーのホステスとして売れっ子で、客にモテモテでいつも帰宅が遅くなるのを嫉妬した夫が、度々店に来ては嫌がらせをしたり、A子に暴力をふるったりするので、 […]
夫婦の別居期間 (2006-3-15)
男性Aは、妻子がありながら、行きつけのバーのホステスと深い仲になり、結婚を約束した。妻に離婚してほしいと頼んだが、妻は聞き入れてくれない。 そこで、Aは、家を出てホステスと同棲を始めた。何回か妻に離婚を迫って調停も出し […]
不貞の慰藉料 (2006-3-5)
男性に妻がいることを知っていながら、その男性と関係を持った女性は、妻の座を侵害して妻に精神的苦痛をこうむらせた、という理由で慰藉料の支払義務がある場合が多い。 不貞の慰藉料といわれるものだが、これがいったいいくら位が相 […]
夫のある夫人が「結婚詐欺に ... (2006-2-28)
恋愛に年齢はないというけれど……。 先日、私の事務所に訪れて来たのは、初老の美しい夫人A子。 歳を聞くと、64歳とのことだった。 A子が、「詐欺にあったから訴えたい」と言うので、てっきりお金か何かを取られたのかと思っ […]
別れた夫婦の間の子ども (2006-2-15)
夫婦の間で離婚の合意はできているが、その間の子どもの親権者をめぐって話し合いがつかず、調停に持ち込まれるケースが多い。 たいていは取り合いである。調停でも話がつかない時は、家庭裁判所が審判で決めるが、その時裁判所が考慮 […]
冷たい母と孫思いのおばあちゃん (2006-2-5)
親、特に母親が未成熟の子を保育・監護することは自然の本能だと言われてきた。ところが、最近の相談の事例をみると、必ずしもそうとは言えないのではないかと思われる。 先日私の事務所を訪れたのは初老の婦人で、相談内容は次のよ […]