りらく連載「女弁護士日記」
10月20日 生々しい夢

 生々しい夢を見た。私がまだ若い頃のこと。夫がちょっとした浮気をしたことが許せなくて、私は幼い子ども3人を置いて家を出た。夫から謝罪のメールが届いたので、私はこっそりと家の様子をさぐりに行ってみたら、何と夫の愛人が入り込 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
10月10日 失敗しない遺言のすすめ

 よく「遺言の勧め」という言葉を聞く。遺言を書いておけば自分の死後、遺産の分配に関し相続人の間で争いがなく円満に収まるというわけだ。  たしかに遺言によって子どもたちは「お父さん(あるいはお母さん)はそんな気持ちだったん […]

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りらく連載「女弁護士日記」
9月20日 問題意識

 今年の夏は猛暑に加えて、一カ所で何日にもわたって大雨が降り、河川氾濫や土砂崩れなどの被害が相次いだ。気候変動の実態をいやおうなしに考えさせられた。私も加入しているMELON(公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワ […]

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りらく連載「女弁護士日記」
9月10日 話をじっくり聞く

 良い精神科医はゆっくり患者の話を聞くという。自分の辛いことや悩みを聞いてもらうことによって、患者が快方に向かうことが多いそうだ。  弁護士の仕事は依頼者の法律的問題を解決すること、と私は割りきって考えていたが、長年やっ […]

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りらく連載「女弁護士日記」
8月20日 離婚の原因

 A男は現在妻と離婚裁判で争っている。どちらも離婚に合意しているものの、どちらが離婚原因を作ったかで争っているのである。妻の方は夫から暴力をふるわれたと言っているが、A男にしてみれば双方激しい口論のさなか、ちょっと小突い […]

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りらく連載「女弁護士日記」
8月10日 前を向いて

 時々、かつての離婚事件の依頼者だった女性が事務所に立ち寄ってくれる。「あの節はお世話になりました」と言って菓子折りを持ってきてくれる。離婚の裁判中はやつれ果て、精神的にも不安定でイラついていたが、今は晴れ晴れとして若々 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
7月20日 預貯金の相続

 自分の死んだ後、相続人の間でモメ事にならないようにと考えて生前遺言書を作成する人は少ない。公証人が作成する公正証書遺言であれば、死後、遺言の検認という手続きも必要なく、そのまま効力を発揮できる。例えば、今住んでいる土地 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
7月10日 小鳥たちの縄張り主張

 毎朝、自宅で朝食を採りながら庭にパンくずを撒いてやる。目の下が白いホオジロ。シッポをチョンチョンと上下させるセキレイ。「チョットコイ、チョットコイ」と鳴くキビタキ。「デデッポー、デデッポー」と鳴くキジバト。チョンチョン […]

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りらく連載「女弁護士日記」
6月20日 ウクライナ

 今ロシアに攻められているウクライナに同情して、いろいろな支援の動きがある。救援物資や食料をウクライナ人が避難している隣国のポーランドに送ったり、ウクライナ人の音楽家の演奏を聴きに行ったり、反戦のデモをしたり……。  本 […]

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りらく連載「女弁護士日記」
6月10日「送料無料」

通信販売で注文する際、「送料無料」となると買う者としては嬉しくなるし、「〇〇円以上送料無料」となると無理して〇〇円以上買ってしまうものだ。  しかしもともと送料は無料であるはずはない。輸送のためのガソリン代や運転手の労働 […]

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