1月20日 現場検証の必要性
C子は車を運転していて、交差点で右方から来た車と衝突したが、車から降りてきた若い男が「すみません私の信号無視です」と平謝りに謝り「車の修理費は全部保険で支払います、ただ私、今就活中で、刑事事件になると就職できなくなるおそれがあるので、すみませんが警察には届けないでほしいのですが」とおがみ倒す。C子にも同じくらいの年の子がいるのでつい同情して「いいですよ」と了解した。
ところがその後交渉に当たった保険会社の担当者からは、交差点の信号が赤に変わる寸前の事故で、C子も青になる前に発進して来たのだから過失は五分五分だと言われ「まさか、そんなバカな!運転していた青年に話を聞いてください。彼は自分の過失を100%認めていたのですから」と言ったが「彼の言うことを聞いて私は過失が五分五分と判断しているのです」と言って譲らない。
こんなことにならないように、事故に遭ったら仮に一寸した物損だとしても、面倒でも必ず警察を呼んで現場検証すべきなのだ。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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