4月10日 (2012-4-10)
四月になると、街や乗り物の中、店の中も、いかにも新入社員といった若者が目につく。真新しいビジネススーツを着て、胸に「見習い」の札を付けて、先輩の言うことを真剣な眼差しで聞いている店員の姿が、店や銀行の中で見掛けられる。
そんな新入社員や、大学や専門学校への進学者を送り出す高校の卒業式で、大阪府立高校の校長が、君が代斉唱の際、教職員の起立だけでなく、実際に歌っているかどうかを口の動きでチェックしていたという。
本来、校長は、卒業式に列席した生徒の顔色・様子を見て、皆希望に燃えて卒業できるか、悩みを抱えていたり落ち込んでいたりする生徒はいないか、と心配りすべきものではないのか。
何と情けないことだろう。
式場で目がキョロキョロの管理職
という川柳が新聞に載ったが、
「民が代」と歌えば市長にもバレぬ
という川柳にも、思わず心の中で拍手を送ってしまった。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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