10月10日 (2014-10-10)
A子は、やっと夫と離婚できて、ホッとして平穏な毎日を過ごせると思っていたところ、毎日のように、元夫から電話やメールであれこれ言って来る。「お前の昔の写真が出てきた。なかなか良く撮れているから欲しくはないか」、「オレのチェックのマフラーが見当たらないが、お前の衣装ケースの中にまぎれこんでいないか」等々くだらない内容だ。
要するに、元夫は、離婚して寂しいのだ。だからどうでもよいことを口実に、なんとかA子と接触していようと思うのだ。
もし、夫婦の間に子どもがいれば、離婚しても子どもに面会して、子どもを通して、元配偶者との接点を持つことができるが、子どもがいなければ、物を口実にするしかない。
離婚が成立した時点で、私の代理人としての仕事も終ったと思っていたが、うんざりしているA子の依頼で、私の方から元夫に「何か要望があるならば、A子さんの宛ではなく、私の方に文書で寄こして下さい」と手紙を出したら、やっと元夫から何も言って来なくなった。
元夫は、私なんかと接触することは好まないわけだから。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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