3月20日 (2018-3-20)
法律相談の当番で、役所に行った。
10時から15時まで、相談者一人あたり30分で8人の予約で埋まっている。離婚、相続、貸金、境界、近隣の騒音、いろいろな相談が持ち込まれる。相談料は無料なので、気軽に利用されるのだろう。
11時半予約の女性は、3才くらいの男の子を連れて来たが、その子が廊下でギャアギャア泣いている。何かトラウマがあるのか狭所恐怖症なのか「嫌だ、嫌だ」と泣き叫んで相談室に入ろうとしない。困ったママが、「すぐ終わるから、部屋の外で待っていて」と言ってなだめているが、まるで聞く耳持たず、庁舎が割れんばかりの大声で泣き止まない。
私が、この人の相談は今日は無理だろう、また出直して来てもらうしかないと思っていたところ、役所の若い女性職員が何かおもちゃを持って来て、「坊や、お姉ちゃんと遊ぼう」と話しかけている。母親に、お昼はもう食べたか、何かアレルギーはないか、ジュース位与えてもいいか等細かく聞いて、男の子をどこかに連れ出してくれた。おかげで母親は安心して、30分相談をすることができ、私もホッとした。
若い女性職員のとっさの対応に感心した。
この記事を書いた弁護士
-
藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
最新の投稿
- 2024年5月23日りらく連載「女弁護士日記」ニワトリに思いを寄せて
- 2024年5月23日りらく連載「女弁護士日記」この事件は勝てますか?
- 2024年4月12日りらく連載「女弁護士日記」弁護士のアフターケア
- 2024年4月12日りらく連載「女弁護士日記」見栄は不要