5月10日 「・・・させていただく」
私が常日頃気になる言葉遣いが「・・・させていただく」という表現だ。
今日もラジオで国会中継を開いていたら「発言させていただく機会を与えられ、感謝させていただきます。先ず、ウクライナで亡くなった方々に哀悼の意を表させていただきます。今日私が申し上げさせていただく内容につき資料を用意させていただきました・・・・」被災地を訪れた政治家も「現場を視察させていただき、現地の方にも質問させていただき、その後対策させていただきます」。
何故「対策します」と断言しないのだろう。皆さんは違和感をおぼえませんか。
もう一つ気になるのは、「・・・かな?」といういい方。「明日晴れるかな?」というのはわかりますが、「明日晴れれば嬉しいかな?」というのは理解できない。嬉しいか否かは自分の気持ちでしょ。「かな?」はないんじゃない。テレビでインタビューを受けた人の九割が「かな」と言うべきじゃないのに「かな」と言っている。
断定することを避けたい気持ちがあるのかな?
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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