9月20日 (2012-9-20)

 A男にとっては、とてもつらい夏だった。
 A男は、単身赴任で札幌にいるが、これまでは、夏休みを一週間取って妻子の元に帰り、5才の長女と3才の二女を連れてドライブをして、温泉に泊まったり、近くの遊園地に遊びに出掛けたり、楽しい時を過ごしていた。
 それが7月、妻から離婚話を持ち出され、A男にとっては突然のことなので、当然応じるつもりはないと言ったところ、妻から離婚調停を申し立てされ、決着がつくまでは、子どもたちにも会わせないと言って来たのだ。
 早速、私は、A男の代理人として、子どもたちに会わせて欲しいという面会交流調停の申し立てをしたが、家庭裁判所の調査官が、双方の環境や子どもたちの状態を調査するということになった。
 それまで、A男が子どもたちと会うのはお預けである。
 A男は、今後の進め方について相談に来たが、千歳空港や仙台空港には、楽しそうな親子連れのはしゃいだ声が満ちあふれ、あちこちで記念写真を撮ったり、おみやげ売場でおねだりしている子どもの声も、羨ましいと寂しく言っていた。

この記事を書いた弁護士

弁護士 藤田 紀子
弁護士 藤田 紀子
仙台で弁護士を始めて50年以上。

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