12月20日 認知症かな
最近、私の身のまわりで、「アレ、この人、認知症かな」と思われることがよくある。5人の会食の席に一人だけ来ない、ケータイに連絡してみると「会食だったかしら?」と、のんびりした返事。同じ人から同じ御中元の品が二度贈られてきたので確認すると、どうも前に贈ったことを忘れているらしい。
弁護士は定年がないから、何歳までも仕事を続けられるわけだが、自分の認知能力にだんだん自信がなくなり、大きな失敗をする前に登録を外す人もいる。
ボケ防止に関する本も沢山出版されている。そうした本によるとーー
①指先を動かす木製の立体パズルや脳トレホームゲームが良いとか。……私は麻雀もヴィオラもやっているから大丈夫か。
②適度な運動、身体を動かすこと。……私は未だテニス、スキーを楽しんでいるから大丈夫か。
③食事をきちんと採る。タンパク質と糖分も十分に採る。……私は最近、自分で料理し、食後に果物と甘味を食べているから大丈夫か。
④会話を欠かさない。……私は事務所でも家でもしゃべる。夫から「しゃべってばかりいないで少しはじっと大人しく考えろ」と注意されるくらいだから、大丈夫か。
しかし、しょっちゅう忘れ物はする。何をどこに置いたか忘れたり、事件と依頼者の名前がすぐ結びつかなかったり。
私が「あっ、ボケた、ボケた」と言うと、事務員はなだめてくれる。
「先生、大丈夫です。物忘れは昔からですから」と。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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