6月20日 (2014-6-20)
B子は、ツィッターで知り合ったC雄と不貞をはたらいていたことがバレて、夫から離婚と慰藉料を請求された。
B子がツィッターに夫の悪口を書いたら、C雄がいろいろと優しい慰めの言葉を書き込んでくれ、メールのやり取りだけでは物足りなくなって、会う、食事する、飲みに行く、ホテルに行く、と関係がエスカレートしたのだった。
夫は、C雄をも相手にして訴を提起し、B子の代理人として出廷した法廷で、私は、初めて夫とC雄を見て驚いた。
夫は、いわゆるイケメンで、筋肉質で背も高く、精悍な感じ。C雄は、体重100キロ近くありそう、いわゆるダサイ男で、着ている服も垢抜けない。
もちろん外観だけで、中身まで決めつけるわけではないが、私は、後でB子と2人だけになった時に、思わず、「C雄と初めて会った時、『私がイメージしていた男とは違うな』と思わなかった?」と聞いたところ、B子は、「最初はあまりにもデブでイカさなくて、がっかりしましたけれど、『こういうのが、いわゆる癒し系なのだな』と思ったら、かえって一緒にいるとくつろぐようになって、ますますのめり込んだのです」と言う。さらに、私が、「では、夫と離婚してC雄と再婚するつもりなの?」と尋ねると、B子は、「でも、他人に夫として紹介するのは恥ずかしいような人だから、C雄とは結婚しない」と言う。
私も女ではあるが、女心はわからない。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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