9月20日 (2014-9-20)
弁護士に相談する時は、相手のことばかりではなく、自分の不利なことも予め言ってくれなくては困る。
夫が不貞をはたらいたから離婚したいというA子の代理人になって、離婚調停の申立をしたが、調停の席上、調停委員から「でも、A子さんも浮気をしたことがあるって、夫側は言っていましたよ」と言われ、えっ?、初耳。A子に確かめると、「それは1回だけ、しかもずっと前のことですよ」と言う。
私が事前に知っていれば、それは今回の離婚話と関係ないとか答弁もできるのだが……。
それからは、私は、念のため、依頼者に「あなた自身は不貞の経験はないの?」と聞くことにしている。
たいていは、「失礼な」と怒られるのだが。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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