11月20日 (2014-11-20)
A子の夫B太郎は、なによりも母親の意思を尊重する。
家電をどのような物を買うか、ボーナスをどう使うか、B太郎は、毎日電話して母親のご機嫌をとる。
A子がいくら苦情を言っても改められないので、とうとうA子は怒って家を出て実家に帰った。B太郎は、びっくりして「是非戻って来てくれ」とA子に懇願する。A子は、いろいろ条件をつけて戻ることにした。
A子の依頼で、その際の合意書を私が作ることになったが、A子は、あれもこれも合意書に盛り込みたがる。
私は、基本的に家計の管理はA子がして、その使途については夫婦で話し合う、休日の過ごし方も夫婦で話し合って決める、ということだけ明記すればよいと思うのだが、A子は、B太郎が母親に連絡するのは週一度とする、B太郎が職場から帰宅する前にA子の携帯電話に連絡する、B太郎は行き先をいちいちA子に報告する、B太郎は一緒に食事したり飲んだりした同僚の名前も明らかにする等細かい要求を出す。
いまのところ、B太郎は、A子に戻ってもらいたい一心で、何でもOKしているが、この先この夫婦はうまくいくだろうか、と私は一人心配している。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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