2月10日 (2016-2-10)
今年は暖冬かと思っていたら、ドカ雪が降った。重く湿った雪だ。
我が家は、角地にあり、ガレージと門の間も距離があるので、雪かきが大変だ。早朝から1時間もやったら、腰が痛く、へとへとになった。
東北の老人世帯は、大変だとつくづく思う。郊外の一軒家を売って、都心のマンションに住みたくなるというのもよくわかる。
最近は、犬の散歩を飼い主に代わってやってくれる業者が増えたと聞くが、個人の家の雪かきをやってくれる業者というのはいるのかしら。
私の母が、父に死別して独居していた晩年、自分でドレスの背中のファスナーを上げ下げしたり、ネックレスを首の後ろで止めたり、着飾って外出する時は大変だとこぼしていたことを思い出す。その他、ビンのフタをあけたり、足の爪を切ったり、高いところの電球を取り替えたり、取扱説明書の細かい字を読んだり、年を取ると日常生活に大変なことがたくさん出て来る。施設に入る程ではないが、1人で生活するのは大変だという年寄りはたくさんいるだろう。
西ドイツで生活していた時、腕を組んで散歩している老人夫婦をよく見かけ、西洋人の夫婦は仲がいいなと思っていたが、仲がいいのではなくて、相手に倒れられたら大変だから、必死でしがみついているのだと夫が言った。
私も夫にしがみついて歩こうか。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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