2月20日 (2016-2-20)

 古川の裁判所に車を運転して出張した帰りの運転中、いつも車のドアポケットに入れてあるはずの運転免許証が見当たらない。それまでは、いつものところに免許証があると思って、バンバンとばして来たが、免許証不携帯か?と思ってからは運転がもの凄く慎重になった。スピード違反しないことはもちろん、普段なら行ってしまう黄色信号でも止まり、一時停止も標識前できちんと止まり、まさに模範運転だ。結局、途中で免許証は、財布の中に入れていたことに気がつき、安堵した。
 一病息災というが、何か一つ気になることがあると慎重になるものだ。
 似たようなことは、夫婦の間でもある。たとえば、来週大学時代の友人と一泊旅行に出掛けるとなると、急に夫に優しくなってあれこれ気を遣ったりする。
 以前私の事務所に相談に来たA子が、「この頃、夫が、私にいやに優しくなったのです。怪しいと思って気をつけてみたら、車の走行距離数が異常に多くなったり、休日にも出勤したり、どうも浮気しているみたいです。どこか調査会社に依頼してみた方がよいでしょうか」と言う。
 脛に傷持つ身は、やはり普段とは違ってくるのだなぁ。

この記事を書いた弁護士

弁護士 藤田 紀子
弁護士 藤田 紀子
藤田・曽我法律事務所代表弁護士

仙台で弁護士を始めて50年以上。

この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。

注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。