5月20日 (2016-5-20)
B子は離婚したいのに夫が同意しないため、離婚調停も不成立で終了し、B子から夫に対し、本裁判を提起した。
あくまでも離婚原因がないから離婚しないと頑張っている夫に対して、本人尋問をした。
私「あなたは、B子さんに対して暴力をふるっていますよね」
夫 「そんなことしていませんよ」
私「B子さんは、あなたに顔面をスリッパで殴られた、髪を引っ張られた、どんぶりを投げつけられたと具体的に言っていますが、それはウソだと言うのですか」
夫「大げさなんですよ。多少小突いた位のことはありましたけど」
私「この診断書を見て下さい。これは、あなたに殴られた日の翌日のもので、右頬の裂傷ですよ」
夫「うーん、忘れたな」
最近新聞でみた川柳
証拠無きゃ否定し、あれば覚えていない
ウーン、うまい。法廷でも国会でもまさにその通り。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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