1月20日 (2017-1-20)
夫婦の間で離婚話が進んでいるが、子どもに、それをいつどのように話すのか、悩んでいる人が多い。別居していても、「お父さんは、いま遠いところにお仕事に出掛けていて、しばらく帰って来られないの」と言ったり、いま大切な受験時期だから、受験が終わったら話そうと思ったりする。
A子も意を決して、小学校5年生の女の子に話をしたら、ケロッとして「シングルマザーだ、頑張れ」と言われて、ホッとしたという。
まさに、案ずるより産むが易しだ。
それに対し、B子は、中学3年生の女の子に話したところ、「お父さんのどこが悪いの。ちゃんと働いて、優しくて、離婚しなきゃならない理由なんてないじゃない」と反発された。
離婚原因は、性生活の不一致、夫に好きな男性がいるということで、とても中学生の娘には話せない。せめて、大学生くらいになったら、私の悩みがわかってくれるか、いやいや娘も結婚しなければ、わかってくれないか。娘が結婚前に本当のことを言ったら、男性不信で結婚できなくなるのではないか、とB子の心は千々に乱れている。
この記事を書いた弁護士
-
藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
最新の投稿
- 2024年5月23日りらく連載「女弁護士日記」ニワトリに思いを寄せて
- 2024年5月23日りらく連載「女弁護士日記」この事件は勝てますか?
- 2024年4月12日りらく連載「女弁護士日記」弁護士のアフターケア
- 2024年4月12日りらく連載「女弁護士日記」見栄は不要