8月10日 (2017-8-10)
我が家の門の開閉は暗証番号でする。先日、酔って帰宅し、門を開けようとしたら、とっさに暗証番号を忘れてしまった。
いつもは車で下の門から入るので、私は滅多に上の門を使わないこともあるが、それにしてもひどい。あれかこれかと4桁の数字を押してみるが、いずれもブー。思い余って、もう寝ているだろう夫に電話して聞き出し、やっと入れた。
カードの支払、事務所の入口の開閉、住民票や印鑑証明書の取得、ホテルやゴルフクラブでのロッカーの使用、何でもかでも暗証番号だ。
自分の銀行の口座番号は覚えているにしても、マイナンバーは12桁だから覚えられる訳もない。
ボケる前に全部メモしておかなければならないか。夫は、「大変だ、君がボケる前にボケなきゃ」と、危機感を募らせている。
私は、中島京子の「長いお別れ」という小説を読んで、ボケた人の気持ちや行動を少しは理解したつもりでいる。夫に「ボケたら、優しく子どもをいたわるように接してあげるからね」と言っているが、どちらが先にボケるか分からない。
早くボケたほうが勝ちだ。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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