5月10日 (2020-5-10)
誰でもたいていはジレンマを抱えている。この時期、外に遊びに出たり食べに出たりしたい、でも自粛要請が出ているし、新型コロナウイルスに感染したらどうしよう。
働く女性は、男性並に仕事に打ち込んでスキルアップしたい、でも結婚して子供を産んで女性としての幸せも味わいたい。どちらに重点を置くかと悩んでいる人が多いのではないか。
相談に来たA男は、仙台に住んでいるが、勤務する会社から東京本社への栄転の話があった。給料もアップする。本来ならすぐOKしたいところだがA男には悩みがあった。去年結婚した妻が、どうも以前付き合っていた男性と不貞の関係にあるのではないかという疑惑だ。妻は否定しているが、A男は妻の日常生活に目を光らせている。それがA男が東京に単身赴任すれば妻が羽根を伸ばして元彼との交際が復活するのではないかという不安だ。妻は仙台の専門学校の教員をしているので一緒に連れて行く訳にはいかない。仕事を取るか夫婦円満を取るかというジレンマである。
こんな悩みには私は答えられない。自分で決断する他はないのである。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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