9月20日 問題意識
今年の夏は猛暑に加えて、一カ所で何日にもわたって大雨が降り、河川氾濫や土砂崩れなどの被害が相次いだ。気候変動の実態をいやおうなしに考えさせられた。私も加入しているMELON(公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク)は設立されて今年で29年になるが、ここ数年は「ストップ温暖化センターみやぎ」というグループを立ち上げ、いろいろな活動に取り組んでいる。家庭での電気の無駄づかいを「見える化」し、ライフスタイルに合わせた省エネ術を助言することによって、年間10万円以上の電気料の削減が可能になったという報告もある。また、宮城県内の小学校に温暖化ストップ教育のリーフレットを配布して周知を図ったり、中学校に講師を派遣して温暖化防止のために自分達に何ができるのかを話し合ってもらったりしている。
地球規模の環境破壊を食い止めることは容易ではないが、一人一人が小さいうちから問題意識を持って考えることが大切だと思う。
私も日常の生活で、できるだけゴミを減らすことを心がけているつもりだ。しかし、プリンやジェラートを買うと、一個一個にプラスチックのスプーンが付いている。捨てられないで洗ってためておくと、収容場所が無くなり、結局まとめて捨てざるを得ない。
クリーニング店から返ってきた衣類には、ハンガーが付いている。これも捨てないでためておいて、数十本になったところでクリーニング屋に引き取って再利用してくれないかと頼むが、衛生上消毒しなければならず、費用が高くつくので再利用はしていないと断られる。そうすると、これも捨てざるを得ない。
最近では、ハンバーガーショップでもコーヒーのカップがプラスチックから紙や陶器に変わり、スプーンも使い捨てのものではなくなっているところが多くなったが、社会全体でリユースについて考えなければならないと思う。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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