4月20日 弁護士魂

 昔は、司法試験に合格した後、法曹(裁判官、検察官、弁護士)になるため、二年間の修習期間があった。その同期の修習生の終了後五〇周年の祝賀会がコロナの影響で二年も延期になりやっと先日帝国ホテルで行われ、私も参加した。当時の一年間の司法修習生は約五〇〇人で、この五〇年の間に約一○○人が他界した。私が修習生になった昭和四四年は荒れた年だった。東大紛争で卒業式が中止になり、本来なら四月に入所すべきところを七月に入所して来た東大の卒業生がいたし、青年法律家協会に入会している者は裁判官への任官を拒否する、という最高裁の方針に反発してデモや集会を開き抗議をしたりしていた。終了式の時に壇上にかけ上がって修習生が罷免されたことで私達は抗議デモを行ったりもした。

 今回集まったのは九〇人足らず。最年長の九二歳の弁護士が乾杯の音頭を取ったが、乾杯の前に長々とロシアがウクライナに侵攻しているのがいかに危険で国際法に反していることか、こんな時こそ戦争放棄をうたっている憲法九条がいかに尊いものであるかということを熱弁ふるって話された。いくつになっても自論をとうとうと語る弁護士魂に感心して乾杯した。

この記事を書いた弁護士

弁護士 藤田 紀子
弁護士 藤田 紀子
藤田・曽我法律事務所代表弁護士

仙台で弁護士を始めて50年以上。

この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。