12月20日 (2020-12-20)

 若者達と話していて時にびっくりすることがある。日本がアメリカと戦っていたとは知らなかったとか広島長崎に原爆が落とされた日、終戦の日を知らないとか。
 これは学校で教える歴史に問題があるのではないかと私は思う。縄文、弥生時代から教え始める。横穴式住居、竪穴式住居、貝塚がどこで発見されたとか詳しく教え、やっと夏休みに入る前に大化の改新まで行き着くかどうか。
 源平合戦、鎌倉、室町、江戸、明治維新に行き着くのに数ヶ月、三学期になると日清・日露、第一次世界大戦はかけ足で教え、大正、昭和、第二次世界大戦、戦後についてはほとんど記憶に残る授業はなかった。
 今の私の歴史に関する知識はほとんど小説、手記、ドキュメンタリー映画などによるものだ。
 ためしに歴史の授業を現代から始め、徐々に昔に遡ってみたらどうだろう。
 今の平和な民主主義はどうして得られたか、戦前はどうだったのか、明治維新は幕末政治の何を反省したのか、武士が力を持ったのは何故かという具合に。

 日本の相続法は、相続について先にいわゆる法定相続分=法律で相続人の相続分がどう決められているかについて規定し、その後に遺言に関する条文が出て来る。大抵の相続に関する教科書も条文の順番に従って先に法定相続分、次に遺言について書いてある。
 しかし理論的には遺言が優先で、遺言がない時には仕方がないから法律で定められた割合で分けるということになっている。
 私の学生時代、相続の講義をされた教授は、まず遺言の書き方、遺言の内容などを先に教え、遺言がない場合はこういう風に法律に従って分割するのだという教え方をされた。そのほうがずっとわかりやすい。だから私も講義する時はそれに従い、あえて条文の順番通りの話をしないのだ。

この記事を書いた弁護士

弁護士 藤田 紀子
弁護士 藤田 紀子
仙台で弁護士を始めて50年以上。

この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。