5月20日 (2020-5-20)
今、私の事務所の隣で新しくビル建築中だ。24階建だそうで今は10階位まで建ち上げただろうか。材料を運び上げたり作業をするために、一日中昇降機が上がり下がりしている。その時、危険を知らせて事故防止するためだろうか必ずオルゴールが鳴る。「愛は勝つ」のメロディで絶えず「心配ないからね・・・最後に愛は勝つ」の歌詞はないが、メロディが私の頭にこびりついてしまって、家に帰ってもお風呂に入っても頭の中で鳴っていて全く不愉快だ。クラシックコンサートやオペラに行った後、しばらく名曲が頭の中に残っているのは良い気分なのだが・・・。
概して、日本人は音にたいして鈍感というか寛容というか、私はいつもイラついている。例えば駅では絶えず「列車とホームの間が広く開いています。乗り降りにご注意ください」というアナウンスが流れている。列車に乗れば車内の案内、行き先の到着予定時刻や乗り換え時間の案内など、静かに本を読んでいたいのにうるさい。降りる時も「忘れ物はないか、ケータイ、みやげ物、傘、帽子など」と細かい注意。「お子様の手をつないで」など微に入り細に入り注意を呼びかける。
ヨーロッパで2年程暮らしていたことがあるが、駅も列車内も実に静かだ。停車駅に近づくと男性の低い声で「フライブルク、フライブルク」と2回程案内が入るだけ。ドイツ人の友人の言うのには、列車に乗って出掛ける人は自分で出発・到着・乗り換え時間を把握しているはずで、車内の放送で初めて「あ、そうか」と思う人などいないと。確かにその通りだ。
スキー場も騒がしい。リフトの鉄柱には何本かに一つずつ拡声器が取り付けられていて、これでもか、これでもかという程騒音をまき散らしている。それでも昔は吉永小百合とか橋幸夫の歌謡曲であったりしたのが、今は訳のわからないラップというもの。リフトに乗りながらゆっくり辺りの雪景色を眺めて、という気になれない。
こんなに騒音を嫌うのは私だけか、他の者は気にならないのだろうか。
私達夫婦がよく行く地方の町のスーパーで、いつも「ホカホカの焼芋、甘くておいしいよう、早く買わないと無くなるよ~」とテープを流している店がある。冬だけではなく暑い夏でもそうである。しかも相当のボリュームで。
夫が耐えかねて店の人に「あれいつも流しておく意味あるの?」と注意したところ、次回から行ってみるとテープの声は無くなっていた。やはり、どうでも良かったのではないかと思ってしまった。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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