3月20日 (2020-3-20)
京アニ事件・津久井学園事件を契機として、被害者の名前を公表すべきか否かが議論されている。今はいったん名前が公表されると、それが被害者であろうとSNS上で誹謗中傷されることもありうるのだから、公表を望まない被害者の意向は尊重されるべきだと思う。
何十年も前の話だが、仙台の女性検察官宅に泥棒が入った。新聞に報道されたが、被害者の女性検察官が怒ってこう言っていた。 「私は被害者なのに、女性検察官誰々と、名前だけでなく年齢までもが公表され、しかも独身とまで書かれたのよ。そして加害者の方は少年A14歳ということだけ、不公平だと思わない?」
聞いていた私達は笑っちゃったが、ほんと笑い事ではない。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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