10月20日 (2019-10-20)
久々に刑事事件を受任した。ケンカした挙句相手を殴って怪我をさせたC男の弁護だ。一審で懲役1年の実刑判決を受けたが、自分の言い分をちっとも聞いてもらえなかったので控訴したいという依頼だ。
一審判決は盛岡で、今は盛岡の拘置所にいる。
近々仙台拘置所に移監されるだろうから、そうしたら面会に行こうと思って盛岡拘置所に問い合わせたところ、○日頃移監の予定というので、その後、仙台拘置所に、C男に接見に行きたいのだが在監していますかと電話で問い合わせたところ、個人情報だから電話では教えられないという。
そんなバカな、私はC男の親から依頼を受けた弁護士ですよと言っても埒があかない。どうすればよいのか聞くと、弁護士の身分の証明と親からの弁護士選任届を添付して、文書で照会状を出して問い合わせるようにとのことである。
そんなことをしていたら、今日明日、接見しようと思っているのに間に合わないではないか。結局、検察官に問い合わせてやっと教えてもらえた。
個人情報の保護とはいえ不便になったものだ。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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