9月10日 (2019-9-10)
電車で向かい側に座っている人を見てみると、10人中9人までがスマホを見ている。新聞や本を読んでいる人なんていない。何をそんなに夢中になってやっているのか、緊急の連絡事項かと思っていたら、隣の人のスマホが見えた。ゲームである。プラットホームて電車を待つ間もスマホゲーム、寸暇を惜しんでゲームをしているのである。
オンラインゲームなどにのめり込み日常生活に支障をきたす「ゲーム障害」について、厚生労働省は治療指針の策定や相談対応できる専門人材の育成に乗り出す方針を決めた。ゲーム障害はスマートフォンやタプレット端末の普及に伴って世界各地で問題化し、WHOは2022年から運用される最新版の国際疾病分類で依存症の一類型に加えた。「ゲームをしたい衝動が押さえられなくなり、日常生活よりゲームを優先する」「健康を害するなどの問題が起きても続ける」などと定義している。国内でも18年に厚労省研究班が、ゲーム依存に近い「インターネット依存」が疑われる中高生が約93万人に上るとの推計を出した。
私もテレビゲームにはまった経験がある。子どもから「ロードランナー」というテレビゲームを取り上げて、深夜あるいは明け方近くまでやっていた。ステージが上がる毎に難しくなり、2回チャレンジして失敗するとふり出しに戻る。なかなか頂点に行き着かないからいつまでも止められない。また「雀王」「悟空」といった麻雀ゲームにはまったこともあった。テレビ相手で「もうやめよう」という人がいないので、自分の意思が弱いといつまでも遊び続けている。
もうろうとした状態で仕事に出ていたことを今では反省している。
政府はゲーム依存症の人が、多くの医療機関で対応できるよう治療方針を整備するとともに、精神保健福祉士など患者の相談に応じる人材の育成を図ることにした。どこまで効果が期待できるやら。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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