1月20日 (2019-1-20)
ひと頃前までは 相談者は、たいてい30代から50代だった。
しかし、この頃は、相談者の8割が高齢者ではないかと思うようになった。私も年を取ったからという訳ではなく、それだけ高齢者の多い社会になったということだ。しかも、高齢者の方の多くは、耳が遠くなり、記憶力も落ちている状態なので、何回も同じことを説明しなければならない。相談内容の話が、回りくどくて大事なことを聞き取るのに時間がかかる。中には、怒りっぽくて、こちらの言った言葉の端々をとらえて、くってかかられることも度々ある。
これからは、相談者・依頼者の年齢に関わらず、私も、対策を考えないといけない。
以前は、相談に対しての説明を書いて、相談者に渡しただけだったが、コピーを取って自分の手許にも残しておくようにした。そうしないと、後でそんなことは聞いていないとか、違った内容を説明されたと、もめる虞があるからだ。
特に、お金を受け取る時は、注意が必要で、着手金なのか、預り費用なのか説明するだけでなく、委任契約書に明記し、さらに、お年を召した方には、ご本人の了解を得て、子どもや親族に電話して、本人が弁護士に依頼したい旨の意思を伝え、同意をもらうようにしている。それでも、事件を着手した途中で、「やはり訴えを取り下げてくれ」とか、「(私に対する)委任を解除したい」等言われる場合があるので、その時も、きちんと私に対する要望・依頼を文書にしてもらうようにしている。
また、依頼内容の進捗状況について、文書や口頭で報告するだけでなく、特に、裁判や調停においては、大事な期日には同席してもらうことが必要だと思い、依頼者にもそのように説明し、期日に同席してもらっている。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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