1月10日 (2017-1-10)

いつからか、何でも受け身で言うようになったのか。
「今日の司会を務めさせていただきます○○です」は、まだ良い。「資料は、机の上に置かさせていただきました」は聞きづらい。国会の答弁を聞いても、「視察させていただいた」、「負担させていただくことを検討させていただきたい」等々。なぜ断定的に「視察した」、「負担することを検討したい」と言わないのだろう。
先日も、ラジオでレポーターが、「私も今年で40歳にならさせていただいて……」などと言っている。いったい誰がならせたのだ?
私がある会社に通知書を出したのに、未だ回答書が来ていないので、電話で催促した。「もう2ヶ月も経っているじゃないですか」と言ったら、「そうですね。確かにおふた月になりますね」と言われた。おふた月?
丁寧な言葉を求めているのではない。丁寧で、誠実な対応を求めているのに。
この記事を書いた弁護士

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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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