9月20日 (2015-9-20)

 夫から離婚の調停を出されたC子が、依頼に来た。
 夫婦で蕎麦屋を経営しており、収入も順調なので、C子は離婚したくないと言う。夫が離婚したい理由は、C子の怠慢な態度で、家や店の掃除も後片付けもしない、妻に経理を任せているが、野放図な支出で金銭感覚がない、というものであった。
 夫は、ずいぶんと几帳面な性格の人らしい。多少C子がルーズでも、せっかく一緒に商売をしているのだから、もっと寛容になればいいのに、と当初私は思っていた。しかし、夫からいかにC子がだらしないかという証拠として、散らかし放題の部屋の写真が提出された時は、なるほどこれはひどいなと思った。
 また、夫が「今後は、私が経理をやるので、帳簿や領収証の類を渡してほしい」と言って来たので、C子にそれを伝えると、「ちゃんと領収証は取ってあります」と言って紙袋3つを持って来た。中味は、大きさも時期も発行元も整理されていないバラバラの領収証と帳簿とおぼしきノートだった。帳簿は、どこが収入欄か支出欄か区別もなく、それでも月末の収支だけは、○○万円と記載されている。どこからその数字が出るのか説明を求めても、答えられない。
 なるほど、夫の我慢にも限界があったのかと思わざるを得ない。

この記事を書いた弁護士

弁護士 藤田 紀子
弁護士 藤田 紀子
仙台で弁護士を始めて50年以上。

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