3月10日 (2015-3-10)
スキー場のロッカールームでのこと。
夫と思われる男性が、妻と思われる女性を怒鳴りつけている。
「おまえバカか。せっかく新しいスキーを買ったのに、なんで大事にしないんだ。オレの金で高いのを買ってやったんだぞ」
どうやら妻が、疲れて、スキーをケースに入れずに、そのまま車に積むと言ったことに夫が腹を立てたらしい。
また、ある時、新幹線の駅でのこと。
妻と思われる女性が、夫と思われる男性にグチグチと言っている。
「ほらほら、シャツの襟がオーバーの外に出ているわよ。それに、いつもズボンの前に、靴下を履けと言っているのに、また逆ね。ズボンの裾が靴下に挟まっているじゃないの」
夫がキャスター付のバッグを置いて直そうとしたら、またまた妻が、「バッグから手を離したらダメでしょ。危ないじゃないですか」
せっかく楽しいはずのスキーや旅行に来ているのに、なんで喧嘩しているのでしょう。夫が、妻の分までスキーをケースに入れてやり、妻が夫の襟を直したり、キャスター付バッグを押さえるなりしてあげればいいのに。
でも、二組とも五〇代か六〇代か、中年の夫婦だから、これまでずっとあのような調子でやって来たのだろうか。
しかし、ちょっとした不満が積もり積もって、中年になって離婚を言い出す人が多い。相手は思ってもいなかったことなので、謝ったりなだめたり、なんとか関係を修復しようとするが、中年になってからの離婚の意思は結構強いものなのだ。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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