1月10日 (2015-1-10)
A子は、妻を亡くした65才の男性の後妻となった。
経済的な心配もないし、夫は、A子にとても優しくしてくれる。しかし、A子の不満は、夫が前妻との昔の思い出話ばかりすることだ。
A子が、夫に「つらいからその話はやめて」と言うと、夫は「わかった、悪かった」と謝るが、ついまた「(先妻と)行ったことがある」、「(先妻と)食べたことがある」という話になるのだ。
若い頃は、将来に向かっての話が多いが、年を取ると昔の話ばかりするようになる。
我々夫婦もそうだ。夫なんか子育てしていた頃を懐かしみ、今でも子どもが使っていた幼児語で話したりする。
「ムムックメッタクト(ミルク温めて)」
「アージーパンパン(ソーセージパンン)食べよう」
なんて、我ら夫婦でないと通じない会話だ。
私は、A子に「広い気持ちを持って、夫と一緒に先妻のお墓参りに一緒に行くくらいのことをしてみたら」と言ってみるつもりであるが、A子にそんなことができるだろうか。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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