12月20日 (2014-12-20)
A子は、友人の女性B美に5年間に渡って十数回合計300万円を貸し付けた。
一応借用証もある。いずれも返済期限は過ぎているが、A子がB美に何回催促しても、また督促状を送りつけてもいっこうにに返してくれない。
A子がちょっと強く催促すると、B美は開き直って「お金がないから借りたのだから、返せるわけないでしょう」と言う。
そこで、A子は、無料法律相談に来たわけなのだが、私が、「それなら訴を起こしますか」と言うと、A子は、裁判費用や弁護士費用などこれ以上お金を出したくないという。
私が、「それなら諦めるほかないですね」と言っても、A子は納得しない。怖い人にでも頼んで、取り立てるつもりつもりだろうか。
そもそも、一回も返してくれない人に何年もの間、何回もお金を貸し続けることが間違っている。私が、そう言うと、A子は、「以前無料相談に行った時にも、そう言われました」と言う。
このような人は救いようがない。また別の無料相談に行って、同じことを繰り返し述べるのだろうか。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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