9月10日 (2014-9-10)
議会でのヤジがあまりにも下劣なので、議会運営委員長から各会派に再調査を求めたり、「再発防止に努める」という決議案を可決したり、事後処理に追われている。
また、いわゆるヘイトスピーチに関しても裁判で争われ、「在日特権を許さない市民の会」に対して、朝鮮学校へ多額の慰藉料支払を命じる判決が出された。
言論の自由が認められる一方で、人種差別・性差別・身体的欠陥を揶揄するような発言はタブーである。
川柳や一言で、政策や世相を批判するもので、なる程と感心するものはいくらでもある。
「安倍首相のやっていることは、憲法解釈の変更ではなくて、憲法の根幹を切り落とす『介錯(かいしゃく)』だ」と言った某教授がいたが、全くうまいことを言うと感心した。
ヤジるにも批判するにも、喧嘩するにもユーモアの心が必要だ。
私の両親は、しょっ中口喧嘩をしていたが、子どもながら聞いていて吹き出すような喧嘩が多かった。
たとえば、座布団につまずいて転んで捻挫した父に、母「足場の悪い道路で転んで捻挫するならまだしも、座敷で捻挫する人がありますか」、父「バカ、何を言う。座敷で死ぬ奴だっているのに、捻挫くらいなんだ」。
また、ある時、客が帰るのに玄関先まで父が見送りに出た。数分後、客が帽子を忘れたと言って取りに戻ってきた。
客が帰った後で、母「せっかく見送りに出たのに、忘れ物に気づいてあげなきゃダメじゃないですか」、父「だからちゃんと『忘れ物はありませんか』と言ったよ」、母「そんな一般的なことじゃなくて、『帽子は?』とか言ってあげなきゃダメでしょ」、父「あっ、わかった。じゃあ、これからは『メガネはかけましたか、入れ歯は入れましたか』と言ってやるよ」。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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