8月20日 (2012-8-20)
私の夫は、毎年人間ドックで胃の前ガン状態を指摘されている。
食べ過ぎ、飲み過ぎの後は胃痛を訴え、ときどき売薬を飲んでいる。医者は、病変細胞がこれ以上大きくなるようだったら、手術を考えた方がよいと言っている。
夫は、友人で胃を半分とか三分の一取って、今では元気に飲んだり食べたりしいる人が何人もいるので、手術をしたほうがよいかと考えたり、最近流行っている「ガンと共に生きる」とか「大往生したければ医者にかかるな」などの本を読むと、切らない方がよいかと考えたり、思い悩んでいる。
今、私の担当している医療訴訟で、七二才の夫に心臓弁膜症があり、医者に「このままだと、あと三・四年、手術して人工弁を入れれば一〇年以上生きられます」と言われ、夫は、あと三・四年生きればよいかと思っていたのを、妻が強引に手術を勧めた結果、夫は、手術中の心室破裂で死んでしまったというケースがある。
病院に対して手術に過失があったと訴えている妻は、さぞ悔しい思いをしているだろうと察せられる。
私も、夫に手術を勧めるべきか否か悩んでいる。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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