4月20日 (2012-4-20)

 原発事故による放射能汚染や除染の記事が、震災後一年以上経った今でも、毎日のように新聞を賑わしている。
 私たちも、ずいぶん知識を吸収した。
 もともとベクレルやシーベルトなんて言葉も知らなかったが、今では、放射線を出す能力を測るのがベクレル、人が放射能を浴びる被爆線量を測るのがシーベルト、ということも理解している。
 被爆には、衣類・皮膚などに付着した放射性物質からの「外部被爆」と、呼吸や食物などに含まれる放射性物質からの「内部被爆」があるが、年間一〇〇ミリシーベルトを超えると、発がん率が高まるそうだ。CTスキャンで六・九ミリシーベルト、マンモグラフィやがん検査のPETではそれ以上の被爆になるようだが、自ら進んで医療検査を受ける時に、被爆量は問題にしない。
 放射能の怖がり方は人それぞれであるが、農業生産者や漁業従事者の意欲を失わせるような極度な怖がり方、風評に左右されるようなことは避けなければなるまい。
 そのためにも、食品測定のデータ公開を進めてもらいたいものだ。

この記事を書いた弁護士

弁護士 藤田 紀子
弁護士 藤田 紀子
藤田・曽我法律事務所代表弁護士

仙台で弁護士を始めて50年以上。

この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。

注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。