9月20日 (2011-9-20)
夏休みは、いつも広島で過ごす。
八月六日に被爆式典が行われた。今年は、福島原発事故を受け、人類が核とどう向き合うか改めて問いかけることになった。
松井市長は、「平和宣言」で被爆体験の継承や核兵器廃絶への取り組みを訴えると共に、核の平和利用に疑問を投げかける声を紹介し、政府にエネルギー政策の見直しを求めた。
菅首相も、「国のエネルギー政策について、白紙からの見直しを進めている。原子力のこれまでの『安全神話』を深く反省する」と話した。
世界は、今や脱原発に向かっているのか。
しかし、スチュアート・ブラントというアメリカの編集者の「地球の論点」によれば、地球温暖化、気候変動の問題の方がもっと深刻で、温室効果ガス(二酸化炭素ガスとメタンガス)を今のまま放置すれば、二○四○年には深刻な結果をもたらすと警告している。彼の著書によれば、「石炭による火力発電所は死の工場だ。石炭が、何かの化石燃料を合わせたよりも多くの二酸化炭素を大気中に放出している」、「風力発電、太陽エネルギーも、またトウモロコシのバイオ燃料も、その能力は原発一基分を満たすためには相当の面積を必要とする」、「核エネルギーを受け入れて、安全確保に努めるべきだ」という。
彼は、もとは「反原発」論者だった。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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