8月20日 (2011-8-20)
放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた肉牛の出荷停止や焼却処分の問題で連日新聞を賑わしている。
どれだけの量を、どれだけの期間に食べたら、どれだけの健康被害が生じるのかわからないで、危機感が先走りしている感がする。
私の夫は、五才の時に広島から二○キロの宮島口というところで、原爆のきのこ雲を見ている。身体中ガラスの破片だらけの伯母が運び込まれたり、瀬戸内海をいくつもの死体が流されてきていたのを覚えているという。今のように、放射能の怖ろしさが知られていなかったから、皆、近海の魚を食べ、畑の野菜を毎日のように食べていたという。
それから六五年経った今、夫もその頃広島に住んでいた親戚や知人も、放射能による健康被害が出ているという話は聞いていないという。六五年前と比べて放射能の威力が強くなっているのだろうか。チェルノブイリの事故と比べてどうなのか。新聞やテレビのニュース解説を聞いても、ちっともわからない。
誰かスパッと明快に説明してくれないものか。
この記事を書いた弁護士
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藤田・曽我法律事務所代表弁護士
仙台で弁護士を始めて50年以上。
この地域に根を張って、この地域の人々の相談に応じ、問題の解決に図るべく努力をしてまいります。
注:弁護士 藤田紀子は令和5年3月12日に満77歳で急逝いたしました。
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